イギリスの田舎でみつけた古木のアームチェアです。 1890年代頃。ビーチ材。座面及び背もたれはラタン編みとなっています。 当時流行したシノワズリの面影が残されている古木のアームチェア。 「シノワズリ」とは、18世紀の中ごろヨーロッパで流行した中国趣味の美術様式で、中国をイメージした非対称の縮尺や、漆など独特の素材や装飾を用いた様式が特徴のデザインをそう呼んでいます。 凝ったデザインが存在感たっぷりのアームチェア。 所々傷や汚れ、色褪せ等がありますが、圧倒的な存在感は健在で、優雅な時間が過ごせそうです。書斎での読書はもちろん、窓際に置いてぼーっと外を眺めるなど、優雅な時間が過ごせそうです。 アンティークの良さは、修復を重ね、時代を経てきた情緒を感じられる点ではないでしょうか。直せば直すほど、前以上に愛着が沸いてくるのは間違いありません。 毎日使う椅子としてはもちろん、お部屋の片隅に置いて飾り台として使ってみてもお洒落ですね。 脚部はカブリオールレッグ(猫脚)になっていて、高級感があります。 カブリオールレッグとは、動物の脚をモチーフにした、曲線の脚のことで、一般に猫脚と訳されます。 猫脚は、四脚の哺乳動物の脚を基本デザインとしたスタイルのことで、先端は曲線か丸く膨らみ、爪がついているものもあります。 18世紀初め、アン女王治下のイギリス（1702～1714）では、クイーン・アン様式と言われるフランスロココの影響を受けたガブリオールレッグの家具が多く作られていました。 自由奔放で享楽的な生活をのぞんだ貴族達にふさわしく、優美で洗練されたスタイルを持っているのがロココ様式の特徴的です。 ショップのディスプレイ小物としてのご利用はもちろん、日常空間でアンティーク家具と組み合わせてヨーロッパの映画や、インテリア雑誌に出てくるようなワンシーンを作り出すのも楽しそうですね。また、モダンな家具との組み合わせもおもしろそうです。 経年劣化による汚れ、キズ、ワレ、剥げ、染み、ラタン一部欠損等ございます。 その点をご理解の上でご購入をお願いいたします。 ○サイズ○ H:約79cm×W:約56cm×D:約53cm 座面までの高さ:約37cm ※多少の誤差は悪しからずご了承ください。