山葡萄かアケビか、なにしろ強靭な植物の蔓を使って緊密に編み上げた時代帽子です。使い込んで黒光りしています。ところどころ黒漆のようなものでほつれの補強があります。昭和初期の手作りによる民藝品と言ってよいと思います。 40年ほどまえ、名古屋市のギャラリーで求めました。当時、15000円ほどしたと記憶しています。大学生だった私には高い買い物でしたが、手に入れてとても嬉しかったことを覚えています。私にはいささか小ぶり、そのうえ、伸縮性がゼロですので、初めの写真のように、もっぱら壁に掛けてインテリアとして楽しんでいました。外に被って出かけたことは一度もありません。門外不出のコレクションです。 頭周りは、約58センチ つばの幅は、約8センチ 高さは、約9センチ 全体の直径は、約35センチです。 お似合いになる方、私のように愛玩したい方にお譲りしたいです。