一見しましたところ、綿の綿薩摩かと思ったのですが、通常、出回っています大島とは風合いは違いますが,正絹の大島紬のようにも感じます。 商標がありませんので、着物商品の品名・産地・素材の表示については、推測になります。 塩沢とか他の産地の紬も考えられます。 が、大島紬の羽織と着物として話を続けます。 生糸で織られた大島はツルっとした手触りですが、このアンサンブルは少しザラっとしています。 絣の織り方は、アルファベットのT字形をしたカタス式の様ですが（写真12，13枚目）、大島には井の形の風車形をした一元式そして、その他に割り込み式があります。 カタス式の糸（白糸）と地糸（無地の糸）の配列方法は、絣糸１本、地糸３本で、この配列がずっと続きます。 最近の大島は紬糸を使用しませんが、このアンサンブルは紬糸を使用しています。（写真12~14枚目） 写真12~15枚目はUSBマイクロスコープ顕微鏡で拡大して写しています。 大島の着物は昔も今も高級品であることに間違いはないのですが、紬糸を使ったカタス式の大島は希少で、数多く出回っている生糸で織られた昨今の大島より価値があるようです。 あくまでも大島として話を進めています。 着物裏地は正絹の羽二重の紺色を使用。 羽織の額裏は精華ちりめんの生地に京都市北区の金閣寺(北山鹿苑禅寺・ほくざんろくおんぜんじ）を描いています。 アンサンブルの表裏地とも正絹です。 寸法（単位㎝） 身丈（背）141　裄69　袖巾34,5　袖丈49　後巾30,5　前巾26,5 羽織丈86　裄69,5 シミ汚れはないようです。　 シミ汚れ等は出来る限りチェックしておりますが、見落としのある場合もございます。ご理解のほどお願いいたします。 デジカメの画像です。モニターによって色の違いが出ることがありますので、ご了承ください。 出品価格はアンサンブルのみの出品価格です。 新品の本筑の角帯と羽織紐はこのアンサンブルと同梱の場合に限り6000円アップとさせていただきます。 角帯の長さ３９４㎝　巾8,５cm