松江市出身のガラス作家「舩木倭帆（ふなきしずほ）」氏制作の蝋燭立て（キャンドルスタンド）です。底に「ｓｈｉｚｕ」のサイン入りです。 「舩木倭帆（昭１０～平２５）」氏の略歴は、代々「布志名焼（ふじなやき）」に携わった舟木家の次男とし松江市で生まれ、大学在学中、１７世紀のガラス瓶に魅了されたことを契機にガラス制作を志す、その後、大阪や北九州、広島など制作場所を変えながら作品をつくり続けた工芸ガラス作家と紹介されています。 没後１０年ですが、その作品は今も多くの人々に愛されているようです。 蝋燭を立てる無色透明の円筒柱（画像写真２）、その下の無色透明の中間部（画像写真３）には２段の鍔（ツバ）のような出っ張り、その下には琥珀色の膨み（ふくらみ）と括れ（くびれ）を持たせ底部のプレートにつながる脚部（画像写真４）が、なお、膨みにはねじれが加えられています。また、プレートには製作時に生じた細かな気泡が幾つも見られます。 厚みのあるキャンドルスタンドは約４４０㌘とずっしりと重量感があります。高さはおよそ１８８㍉、各部（㍉）は次の通りです。 円筒柱：高さ７８、頂部鍔径５０、内径２０、深さ５０、柱径３３／ 中間部：高さ３５、鍔径上段３８、下段４０／ 脚　部：高さ７５、膨み径４０、括れ径１２、プレート径７５／ なお、頂部鍔とプレートの厚みは約５㍉です。 出品のキャンドルスタンドの制作時期は不明です。自宅保管品、使用跡は見られず、汚れやキズ、欠け、割れなどはほぼ見つからず良好な状態と言えます。 美しく上品な琥珀色の脚部は落ち着き感があり、プレートに閉じ込められた気泡には神秘さを感じます。気泡は製作時自然に生じたものか、制作的なものかは分かりませんがレトロ感もあります。 人気の工芸ガラス作家「舩木倭帆（ふなきしずほ）」氏のキャンドルスタンドです。何かの機会にキャンドルスタンドとして、或はインテリアやオブジェなどとしてお使いいただければ幸です。